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うしかわは、魔法と剣が支配する異世界で「やさしい配達屋さん」という小さな会社を始めた。 スーツに身を包み、丸メガネの奥の瞳には不安と希望がまじる。 最初のお客さんは、森の奥に住む気難しいドラゴン。 「届けるのは、あなたの“想い”です。」そんな...

小さき勇者、シバ丸あらわる！ 「伝説のしば戦士を召喚せよ——！」 バチバチと光る魔法陣、その中心に現れたのは……ちっちゃい！？ まさかの、手のひらサイズのシバ丸だった！ 「……これはこれで、戦えるぞッ！」 剣も少し短くなったけど、やる気と根性はフル...

ネコル、靴下だけ旅立つ 「…転送魔法、成功……って、あれ？」 魔法陣の上に立っていたネコルは、ふと足元を見て顔をしかめた。そこにはぽっかり空いた空間と、すーすーする足元。 ——そう、靴下だけが転送されてしまったのだ。 「またやっちゃったにゃ……あの...

もちうさぎ、魔導しおり沼にはまる 今日も静かな図書室で、もちうさぎは魔導書をめくっています。でも、目的は内容じゃなくて——しおり！ 魔法陣が描かれたしおり、光るインクのしおり、紙じゃない石製のしおりまで！「このしおりは“時間停止”の章でしかも...

しばいぬハル、召喚される ピカッと光る魔法陣、ふわっと立ちのぼる光の柱。その中心に現れたのは…きょとんとした顔のしばいぬ、ハルくん。 「えっ…ここ、どこ？？」 本人はびっくりしているけど、まわりの魔法使いたちは「伝説の勇犬キターッ！」と大歓声...

「今度こそ……この世界に、完全なる静寂を。」 黒猫の魔王ネコルは、ページの上に静かに立っていた。黄金の王冠、赤いマント、そして輝く魔法の杖。 もう、迷いはなかった。これはすべて、自分の中にある“空白のページ”を埋めるため。 そう。ネコルはずっと...

そのとき——本棚のすき間から、まばゆい光があふれた。 「……うーん、まぶしい……って、えっ！？ なにこの展開！」 おひるね中だったもちうさぎのモチくん。気がつくと、魔法の杖をかかげ、ふしぎな帽子をかぶっていた。 「しば戦士がピンチ…？ わかった、い...

「ふん、しば戦士シバ丸…貴様の力、見せてもらおうか。」 魔王ネコルは、杖の先に宿る紅いオーブを静かにかざした。ページのすみから、うごめく影たちがぞろりと現れる。 「この教科書の世界は、もうすぐ我が闇に包まれる…！」 だがそのとき、魔王の足元で...

「オレの名は……しば戦士、シバ丸！！」 今日もノートのすみっこで、えんぴつの先から生まれた伝説のヒーロー。ピカピカの剣に、なびく赤マント。そのまなざしは、世界を救う者のそれ。 「宿題より大事な戦いが、ここにある！」 ページの向こうにひろがる空...