うさぎ– category –

「3、2、1…発進！」地球の青がどんどん小さくなっていく中、うさぎはふわっと宇宙に浮かび上がった 初めての宇宙服、初めての無重力。まんまるの黒目に、きらきらの星が映り込む。「ここ、すごく静かで、ちょっとこそばゆいね」 そうつぶやいたうさぎの声...

うさぎは今日、小さな畑に初めての苗を植える日。 麦わら帽子をかぶって、エプロンを整え、そっと両手で苗を土に。 土のあたたかさと、苗の小さな命の鼓動がふわっと伝わってくる。 心の中で「元気に育ってね」とつぶやきながら、空を見上げた。

もちうさぎは、最近ちょっとだけ忙しい日々が続いていた。 今日はゆっくりと時間をとって、お気に入りの森の香りのお香を焚き、深く呼吸を整える。 ふうっと吐いた息とともに、もやもやも、心配ごとも、ふわふわの煙と一緒に空へ。 静かなひとときが、また...

もちうさぎ、魔導しおり沼にはまる 今日も静かな図書室で、もちうさぎは魔導書をめくっています。でも、目的は内容じゃなくて——しおり！ 魔法陣が描かれたしおり、光るインクのしおり、紙じゃない石製のしおりまで！「このしおりは“時間停止”の章でしかも...

そのとき——本棚のすき間から、まばゆい光があふれた。 「……うーん、まぶしい……って、えっ！？ なにこの展開！」 おひるね中だったもちうさぎのモチくん。気がつくと、魔法の杖をかかげ、ふしぎな帽子をかぶっていた。 「しば戦士がピンチ…？ わかった、い...

もちうさぎのモチくんは、もうすぐ大事なテスト。だけど机に向かうのはちょっぴり苦手。 「うーん、なんでこんなに難しいの…！」 眉をぎゅっとしかめながら、本とにらめっこ。だけどそのまんまるの体は、今日ももちもち。 おいしそう…じゃなくて、えらいね...

しずかに、ページをめくると——そこには、ちょこんと立っているうさぎがいた。 「……あ、こんにちは。」 やさしく微笑むその子の名前は、まだ誰も知らない。だけど気がつくと、少しだけ気持ちが落ちついていた。 言葉もなく、動きもしないけれど、きっとこの...