イラスト– category –

「今度こそ……この世界に、完全なる静寂を。」 黒猫の魔王ネコルは、ページの上に静かに立っていた。黄金の王冠、赤いマント、そして輝く魔法の杖。 もう、迷いはなかった。これはすべて、自分の中にある“空白のページ”を埋めるため。 そう。ネコルはずっと...

お昼ごはんを食べ終えたうしかわくんは、机にノートを開いたまま、ふと、まぶたが重くなるのを感じていた。 「5分だけ…目をとじて…気分転換モ〜…」 ヨーグルトのスプーンはまだカップに立ったまま。いつものメガネをかけたまま、すやすや、すやすや。 Zの...

そのとき——本棚のすき間から、まばゆい光があふれた。 「……うーん、まぶしい……って、えっ！？ なにこの展開！」 おひるね中だったもちうさぎのモチくん。気がつくと、魔法の杖をかかげ、ふしぎな帽子をかぶっていた。 「しば戦士がピンチ…？ わかった、い...

「ふん、しば戦士シバ丸…貴様の力、見せてもらおうか。」 魔王ネコルは、杖の先に宿る紅いオーブを静かにかざした。ページのすみから、うごめく影たちがぞろりと現れる。 「この教科書の世界は、もうすぐ我が闇に包まれる…！」 だがそのとき、魔王の足元で...

「オレの名は……しば戦士、シバ丸！！」 今日もノートのすみっこで、えんぴつの先から生まれた伝説のヒーロー。ピカピカの剣に、なびく赤マント。そのまなざしは、世界を救う者のそれ。 「宿題より大事な戦いが、ここにある！」 ページの向こうにひろがる空...

しろねこのシロちゃんは、楽しみにしていた入学式の日。お気に入りの赤いリボンをぎゅっと結んで、にこにこ笑顔でおでかけです。 「どんな教室かな？　どんな友だちがいるのかな？」 まだ見ぬ世界にワクワクが止まらない。胸のお花が、シロちゃんの気持ち...

くろねこのクロくんは、ちょっぴり人見知り。今日ははじめての入学式。スーツに着替えて鏡を見ても、なんだか落ち着かない。 「ちゃんと友だち、できるかな……」 緊張しながらも、まっすぐに前を見て、クロくんは歩き出しました。胸につけたピンクのお花が...

もちうさぎのモチくんは、もうすぐ大事なテスト。だけど机に向かうのはちょっぴり苦手。 「うーん、なんでこんなに難しいの…！」 眉をぎゅっとしかめながら、本とにらめっこ。だけどそのまんまるの体は、今日ももちもち。 おいしそう…じゃなくて、えらいね...

しばいぬのシバくんは、いつも元気いっぱい！だけど今日は、めずらしく机に向かってます。 「うぉぉ〜！　今日はぜったい集中するぞ！」 ノートを開いて、えんぴつをにぎって、気合はバッチリ。…でも、となりのマンガが気になってチラ見しちゃう。 それで...

くろねこくんは、夜になるとエンジンがかかるタイプ。今日もまた、ランプの下でこっそり勉強中。 「……でも、ちょっとだけねむいかも。」 しっぽで本をパタンと閉じそうになって、あわてて手で押さえる。がんばれくろねこくん、あともうちょっと！